井上尚弥 「ドネアの左フックはあたらない」

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 ボクシングのWBAIBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が25日、横浜市内で会見し、世界ベルト5本をお披露目した。5月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズWBSS)同級準決勝では、米国で最も権威のあるボクシング専門誌「ザ・リング」認定ベルトが懸けられ、井上は2回TKO勝ちでエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)からIBF王座を奪取。主要4団体(WBAWBCIBFWBO)と同誌認定ベルトを合わせた5本を制覇したのは日本人初の快挙だった。

 

 今秋開催予定のWBSS決勝、5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)戦に向けて、すでに練習を再開。ドネア陣営から耐久力を疑問視されていることについて問われた井上は「多分、打たれ強いですよ」と自信を持って返答した。

 

 井上は、これまでの試合でまともにパンチをもらったことがない。未知の部分に対して、ドネア陣営が見出した意見だが、井上は「(スパーを)やってる感じでわかる。スパーでも効く人と効かない人がいるじゃないですか。(自分も)スパーでももらいますからね。クリーンヒットもらいますよ。そのダメージの感じでわかる。見えない(角度から)パンチをもらったら別ですけどね」と主張した。

 ドネアといえば、「フィリピンの閃光」と呼ばれるほど強力な左フックが最大の武器。井上は、相手陣営の「先にパンチを当てた方が勝利する」という見方についても語った。

 

「どっちかがいいパンチ当てたらありうる展開。もらうイメージは沸かないですけどね。(ドネアの左パンチは今までの相手で一番強い?)間違いなく強い。それをブロックの上なりもらってどう感じるかですよね。どの選手もそうですが、リング上がってみて、自分と対戦してどう変わるか。今まで映像を見て、対策を練っても、対戦相手が変われば変わる。ドネアに関しては、あの左を当てるのは得意中の得意。その分のキャリアもあるし、当て勘もある」

 父・真吾トレーナーは、ドネア戦でカギになるポイントを井上に確認。詳細は伏せたが「考えていることは同じだった」とプランは一致していたという。この日はミット打ちやシャドーで汗を流した井上。「決勝に向けて最高の結果を出せるように努力していく」と力を込めた。

 

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