戦うシングルマザー 吉田実代 判定で新チャンピオンに!

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 ボクシングのWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦10回戦は19日、千葉・幕張メッセイベントホールで行われ、世界初挑戦の吉田実代(31=EBISU K’s BOX)がケーシー・モートン(35=米国)に3―0で判定勝ちして新王者となった。吉田は14戦13勝1敗、モートンは13戦8勝(1KO)2敗3分け。

 

 吉田は1回から積極的に前へ出た。やや頭を下げてボディーを集中的に叩き、さらに右ストレートを再三ヒット。左ジャブも鋭く、主導権を握った。

中盤はパンチの精度が落ちたが、7回には右アッパーで何度も相手のあごをはね上げ、左ボディーも効かせた。最後までプレスをかけ、モートンをフラフラにさせた吉田を、ジャッジも1人が99―91、2人が100―90で支持した。

 

 キックボクシング、総合格闘技からボクシングに転向後、デビュー後に妊娠が発覚。結婚、出産、離婚を経てリングに戻り、“闘うシングルマザー”として育児と仕事、ボクシングをこなしてきた。

リング上でうれし涙を流す吉田に、応援に駆けつけた長女・実衣菜ちゃん(4)も号泣した。

 

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